橈骨遠位部 亀裂骨折② [症例]
上記の写真は私の母親のケースの右手ではなく、左手で転倒時に一番多い手を突いた状態の写真です。赤い線の角度がついてる部分に一番力がかかる部分というわけです、もちろん今回の母親のように橈骨だけでなく、尺骨や手首の骨、指の骨に力がかかり亀裂骨折あるいは骨折が発生することもあります。
カイロプラクティックでは骨折に対して施術はできませんし、日本ではカイロプラクターはレントゲン撮影もできません。骨折はカイロプラクティック適応外です。
今回、母親も岐阜から帰ってきて近くの整形外科が休みなので、腫れがひどいので少し遠い所の整形を受診しました、レントゲン撮影をしたのですが、その時点では骨折はなく脱着可能な?ギプス固定・・・それから3日後に腫れが全然引かないので再度受診でレントゲン撮影しましたが、レントゲン上は骨折の所見はありませんでした。
そこで骨折はないということなので、当院に来院してもらいましたが、指先まで内出血してるのとひどい熱感がありますので、当院では施術ができずアイシングのみの処置をしました。ただ橈骨の部分に腫れがあり、このときに音叉、打鍵器などでの検査も可能だったのですが、レントゲン上は骨折がないということなので、鵜呑みにしてしまいました。
それから転倒1週間後に家の近所の整形を受診したところ、レントゲン撮影で亀裂骨折がみつかりました。
実は亀裂骨折は受傷直後のレンゲンでは写らないことが多く、数日後のレントゲン撮影でわかることが多いのです。
幸いなことに骨のズレ(転位)はなく、固定で様子を見ましょうということで今度は肘にかかるまでのギプス固定をしたのですが・・・・その日の夜から肘から手首にかけて固定されて部分が寝れないくらい痛くなってしまい、当院に連絡、しかしギプス固定されてるので当院ではどうすることもできず、運悪く受診した整形の先生は金~日まで学会出席で日曜日まで休みで、整形の案内には何かあったら休日診療所に行ってくださいということ・・・母親も我慢できず仕方なく近くの整形に再度受診してギプスを外してもらいました。ここのドクターにギプス固定したドクターに骨にひびが入っているといわれたと伝えたら・・・・ひびじゃなくて骨折!だと・・・・・
素人的には骨にひびが入っていると伝えた方がいいと思うのですが・・・・私も勉強不足で整形外科の本を読むと、整形外科の本には”ひび”という表現はなく、不全骨折(亀裂骨折)としか表現されておりませんでした。私的には一般の人には”ひび”でいいとは思うのですが。
そしてこの整形では、脱着可能な亀裂骨折を起こした橈骨の上を固定するようなサポーターの装着をすすめられて、それを購入して現在装着しております。
それで、ギプス固定していただいた先生のところに、週明け再度受診、ギプス固定の後、我慢できないほど痛いので外してもらったと伝えると、それは我慢してもらった方が良かったということだったのですが、到底我慢できる痛みでなく、再度ギプス固定を進められたのですが母親は拒否、手首のサポーターで固定することになりました。
ギプス固定後の痛みはおそらく、神経の圧迫か、血流障害を発生させていたと思うのですが、痛いの我慢してくださいは・・・・なんかおかしいような気もしてます。身体が痛いとサインを送っているわけですから!!!
私は骨折の専門家じゃないですが、開放骨折は別にして皮下骨折の場合は、現在の整形外科で使用されてる患部をすっぽり覆うタイプの固定より副子の方が部位にはよるのですが、患部を必要以上に圧追せず、また患部を常に観察できるので回復が早いときいたことがあります。
骨折の治癒後、その部位あるいはその周りや、骨折してから骨折した部分と全く違う場所で調子が悪い訴えるケースが多いです。それらは構造的に骨折までいかないまでも、変な外力を受けていることが多く、そのような部分はカイロプラクティックが有効なことが多いです。
おかげさまで母親の手首の腫れもかなり引いてきていますので、もう少し腫れがひいてきたら骨折した部位以外の施術を当院ですすめていく予定です。
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