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アトピー慢性化の仕組み解明=たんぱく質沈着が原因―佐賀大など [アレルギー]

関西も先週の金曜日に梅雨入りしましたね、今年はそろそろ梅雨という感覚があまりなく、知らない間にという感じです。

ご存じの方も多いと思いますが、

以下の記事が本日ヤフーニュースにありました。
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アトピー慢性化の仕組み解明=たんぱく質沈着が原因―佐賀大など
時事通信 6月12日(火)1時7分配信

 アトピー性皮膚炎がダニなどの原因物質を身の回りから取り除いた後もすぐに治らず、慢性化する仕組みを出原賢治佐賀大教授らの研究チームが解明し、米医学誌に11日発表した。

研究チームは、患者の皮膚を分析。アレルギーの原因物質が体内に侵入すると、免疫細胞が働いてかゆみが生じると同時に、たんぱく質「ペリオスチン」が大量に生成されることを突き止めた。

リオスチンが皮膚組織に沈着すると、免疫細胞がさらに刺激され、かゆみが生まれる悪循環が起きることも分かった。原因物質を取り除いてもペリオスチンの沈着が続き、症状が慢性化するという。
現在の治療法はステロイドの服用などで免疫を抑制しており、感染症にかかりやすくなる副作用がある。今回の発見で、ペリオスチンを狙い撃ちする副作用の少ない薬の開発が期待できるという。 

ペリオスチン・・・・・初耳です。

アトピーの慢性化は大きな問題です、このあたりの研究が進んでることは朗報ですね。

アレルギー反応が低下してるのに、皮膚炎が改善しない原因の一つだと思いますが原因物質はかなりあることもあるようにも思います、ただ様々ばアレルギー反応が発生したときに
ペリオスチンが発生するんでしょうね。

出原賢治佐賀大教授らの研究チームの論文です。

http://www.biomol.med.saga-u.ac.jp/medbiochem/AD-PN.html

代替療法でアトピーが改善することもありますが、”ペリオスチンに対する阻害剤を開発することができれば、アトピー性皮膚炎における画期的な薬剤となると期待されます”

この薬が開発されれば、凄いことだと思います!!!
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Miya

こんばんは~。
今プロテオミクスで新しいタンパク分析(?)がすごいので新しいのがどんどん見つかると思います。ただそれが臨床検査として現場に出てくるのはいつになるやら? 研究項目として診療報酬外ではたぶん検査可能だと思いますが、学会発表とか色々な裏づけなどを積み上げないと診療報酬がつきませんし、今の状況では何かを削らないと新しいのは認められません。
診療報酬という体制も色々限界なのかも? と思ったりはします。
by Miya (2012-06-13 01:27) 

T-CHIRO

>Miyaさん

プロテオミクスという単語は初耳でした(笑)
アトピーの慢性化の問題も含めてアレルギーの慢性化は深刻なのでこの分野での進歩を望みますね。

診療報酬・・・削れる部分は結構あるのかもですが、これまた様々なしがらみがあるんでしょうね・・・
皆保険制度は本当にありがたい存在ではあると思うのですが、とくに高度医療の理想を追求すればするほど、高額医療になってしまう現実・・・難しいですね。

無駄をなくす・・・・代替療法がその一端を補えればなんて思うのですが、これまた問題多しです。
by T-CHIRO (2012-06-13 11:45) 

mimi

私もそのニュースはテレビでちらっと見ました。

数年前にもアトピー性皮膚炎の新薬なるものが
近日中に出るとかで期待されていたようですが、
未だにステロイド/プロトピックが主流という現状
から察するに、結局のところ出なかったようですね。
今回のこれはどうなることでしょう?認可の問題等
もありますし。
by mimi (2012-06-13 14:59) 

T-CHIRO

>mimiさん

今回発表された蛋白質はアトピー発症を抑える薬でなく悪化の原因の蛋白質の発見なので、残念ながらアトピー性皮膚炎を抑える薬というわけではないですね。
何がアレルギーの引き金になるか?この部分はまだわからないことばかりなんだと思います。
ニュースの件、検索してみましたら、そのニュースの薬かわかりませんが、開発中止のような記事もありました。

いずれにせよ、ペリオスチンが慢性的なアトピー性皮膚炎の原因だということがわかったのは、大きな発見だと思います。
by T-CHIRO (2012-06-13 18:10) 

mimi

私もその薬の名前や詳細は知らないのですが、
恐らくT-CHIROさんが検索されたものと同じだと
思います。開発中止でしたか。アトピー患者さんに
とっては期待が大きい程、失望も大きいですよね。

今回のペリオスチンのこともまだ発見、研究の段階
のようですが、いつか開発されるといいですね。
本当に副作用も少ないと尚いいですね。
by mimi (2012-06-14 09:53) 

T-CHIRO

>mimiさん
開発中止の薬の件は以下のブログにありました。
http://hopegon.blog121.fc2.com/blog-entry-348.html

ペリオスチンを抑える薬剤の開発は慢性化してるアトピー性皮膚炎の改善にかなり期待できると思います。
by T-CHIRO (2012-06-15 08:58) 

mimi

拝見しました。痒みを抑える効果があまり
なかったのですね。

ところで、アトピー性皮膚炎というのはいずれも
慢性化しているものという認識でおりますが、
一過性の(?)ものもあるのですか?
by mimi (2012-06-15 12:42) 

T-CHIRO

>mimi さん
アトピー性皮膚炎は一過性のこともよくあると思います。

子供に結構多いです、うちの下の息子も少し前に肘のところに出てましたし、私も東京にいるとき足全体があまりにも痒いことがあってそれは一過性のアトピーだといわれました。
結構、肉体的にも精神的にもストレスが加わっているときに出現しやすいです。一過性で皮膚炎になるとアトピーだと思ってないことも結構あるかもです。
慢性化するのはそれが悪化するか、しないかなんだと思います。

by T-CHIRO (2012-06-15 18:40) 

mimi

そうなんですね、アトピーの定義も難しいものです。
勉強になりました。

しかし、ペリオスチンを抑える薬剤が完成された暁には
世の中からアトピー患者はいなくなるかもしれませんね?
そしてやがては「アトピー」という言葉も死語に?(笑)
by mimi (2012-06-16 12:40) 

T-CHIRO

>mimiさん

改めてアトピー性皮膚炎を調べてみると、アトピーの語源は
アトピーという言葉は「奇妙な」という意味なんですよね。

詳しくは

http://health.yahoo.co.jp/katei/detail/ST120030/2/

上記にありますが、学童期には肘、膝の裏などを中心にカサカサした湿疹などは結構多いかもです。あとアトピーという単語の社会的な問題が大きいので軽いアトピーというのはあまりきかないのかもです。

ペリオスチンの発見が治療に続けば慢性のアトピーに苦しんでる人へ大きな朗報だと思います。
by T-CHIRO (2012-06-16 17:19) 

mimi

「奇妙な」という意味ですね。

今朝、またニュースで詳しく報じられていました。

ふと思ったのですが、その論理は他のアレルギー疾患
(花粉症や猫アレルギー)には対応していないのでしょうか?
アトピー性皮膚炎とアレルギー疾患は別物でしょうか?
by mimi (2012-06-18 08:43) 

T-CHIRO

>mimiさん

おはようございます。
ペリオスチンのニュースしてましたか。

>ふと思ったのですが、その論理は他のアレルギー疾患(花粉症や猫アレルギー)には対応していないのでしょうか?
アトピー性皮膚炎とアレルギー疾患は別物でしょうか?

アトピーはアレルギー疾患ですから、花粉症も猫アレルギーも同じです。なので重複しますがアトピーもアレルギーです。喘息もです。

あと食べ物アレルギーだと蕁麻疹や、ソバだと下手すれば呼吸停止までの激しいアレルギー反応もでますよね。

アレルゲンにたいしてアレルギー反応がなぜ起こるのか?生理学的なメカニズムはわかっているのですが、なぜアレルゲンが引き金になるかの部分がわかってないのが現状のようです。
by T-CHIRO (2012-06-18 09:16) 

mimi

猫アレルギーや喘息にも対応しているということで
あれば私にとっても朗報です(笑)

ニュースでは「皮膚、皮膚」とばかり報じられていた
もので。(まぁ研究者が皮膚科医なのだから当然
でしょうが)

ペリオスチンの理屈は解りましたが、ではある特定の
物質に対して何故アレルギー反応が起こるのか?
そして、何故同じ物質で個人差があるのか?
その辺りはさらに深いテーマですね。
by mimi (2012-06-18 10:17) 

T-CHIRO

>mimiさん

>猫アレルギーや喘息にも対応しているということで
あれば私にとっても朗報です(笑)

少し混同してるかもですが、今回発見されたペリオスチンに関してはアトピーが慢性化したときに症状を増悪させる蛋白質です。

なので今回の発見は皮膚が対象になりますね。

ですが同じように猫アレルギー、喘息に関しても同じような蛋白質があると思われます、そのあたりはまだ発見されてないんだと思います。

ただアレルゲンが強く反応する部分は身体の粘膜の部分がほとんどですから、目、鼻、のどですね、皮膚も粘膜といえば粘膜ですが、目、鼻、のどに比べれば強い部分なのに表面で反応が起こってしまったり、皮下で反応が起こるのがあたりが厄介なのかもです
by T-CHIRO (2012-06-18 18:21) 

mimi

皮膚限定ですか…がっかりです(苦笑)
by mimi (2012-06-18 20:03) 

T-CHIRO

> mimiさん

ペリオスチンは皮膚限定ですね(爆)

それほどひどくないアレルギーなどの抗アレルギー剤などは開発が進んでいるようですが、すこし反応が強いアレルギーへの抗アレルギー剤の開発は遅れてる感じです。

by T-CHIRO (2012-06-19 09:53) 

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