新聞記事より [症例]
少し前から新聞記事の気になる記事を切り取っていたので、紹介していきたいと思います。
毎日新聞のDr北村の女性クリニックというコーナーは女性対象なのですが、私が現場で気になってるような疑問に適格に答えているのでよく読んでいます。さて、質問者さんは55歳。降圧剤は一生続けるのか?
毎年定期健診を受けていますが閉経した頃から血圧が上がりはじめ、今年は受診をすすめられました。
しかし「薬を飲み始めると一生続けなくてはいけない」と聞いたことがあり、受診をためらっています。
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Dr北村の回答
僕のクリニックでもよくみられる光景です。健診を受けたのに、結果が怖いからといって受診をためらう患者です。何の為の健診だったのでしょうか。しかも血圧は人によって変化するので一度血圧が高いからといって高血圧と診断されて治療がはじめるわけではないのです。
ところで高血圧の診断は次のように行います。受診時の収縮期血圧(最高)140mmHG以上あるいは拡張期血圧(最低)が90mmHg以上の場合、自宅で血圧を起床後と就寝前に二回ずつ測ってもらいます。
その平均値が最高135mmHg以上、最低85mmHg以上の場合、高血圧を診断されます。
世界保健機関(WHO)の調査によると25歳以上で高血圧と診断された人は、2008年に世界で10億人を越え、25歳以上の3人に1人が高血圧であると推測されます。
我が国でも国民・栄養調査(12年)で最高血圧140mmHg以上の人の割合は男性35.7%、女性25.5%と報告されています。
女性の場合、閉経前後から急激な身体的、精神的変化によって、不安を抱える方が多いのはご存じのとおりだと思います。その上年齢があがるとともに血圧が上昇してきて、高血圧の診断を受ける方が急増します。
そんなとき「血圧の薬は飲み始めると一生縁がきれない」といった迷信(医療関係者も含めてそのように信じてる方が多いようです)を聞かされると、冷静な判断は難しいですよね。
実は多くの研究成果から、血圧のコントロールが良好に行われてると、降圧剤を中止しても、正常血圧に保たれる例が40%前後あることがわかっています。
特に
①元々軽症の高血圧
②減量、減塩、アルコール制限など生活習慣の改善が良好に行われている。
③一種類の薬で血圧がコントロールできてる。
④収縮期血圧が良好にコントロールされている。
⑤74歳以下の方
などの条件を満たせば、さらにその可能性が高くなることがわかっています。
もちろん薬を飲み始めたら自己判断で中止したり、血圧の値に一喜一憂して、薬を飲んだり飲まなかったりすることは危険です。
いずれにせよ
「生活習慣の改善」「早期の治療開始」「治療継続による良好な血圧値の維持」が重要で、まずは信頼できる主治医に相談してください。
毎日新聞の記事より
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ポイントは
「血圧の薬は飲み始めると一生縁がきれない」といった迷信(医療関係者も含めてそのように信じてる方が多いようです)はありませんのでもし服用されてる方で、疑問に感じてる方は主治医に相談してみてくださいね。ただ自己判断はしないようにしてください。
降圧剤に関しては、当院でも飲まれてる方の話をききながら、私も飲み始めたら一生飲まないといけないのか?と疑問に感じていました。
毎日新聞のDr北村の女性クリニックというコーナーは女性対象なのですが、私が現場で気になってるような疑問に適格に答えているのでよく読んでいます。さて、質問者さんは55歳。降圧剤は一生続けるのか?
毎年定期健診を受けていますが閉経した頃から血圧が上がりはじめ、今年は受診をすすめられました。
しかし「薬を飲み始めると一生続けなくてはいけない」と聞いたことがあり、受診をためらっています。
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Dr北村の回答
僕のクリニックでもよくみられる光景です。健診を受けたのに、結果が怖いからといって受診をためらう患者です。何の為の健診だったのでしょうか。しかも血圧は人によって変化するので一度血圧が高いからといって高血圧と診断されて治療がはじめるわけではないのです。
ところで高血圧の診断は次のように行います。受診時の収縮期血圧(最高)140mmHG以上あるいは拡張期血圧(最低)が90mmHg以上の場合、自宅で血圧を起床後と就寝前に二回ずつ測ってもらいます。
その平均値が最高135mmHg以上、最低85mmHg以上の場合、高血圧を診断されます。
世界保健機関(WHO)の調査によると25歳以上で高血圧と診断された人は、2008年に世界で10億人を越え、25歳以上の3人に1人が高血圧であると推測されます。
我が国でも国民・栄養調査(12年)で最高血圧140mmHg以上の人の割合は男性35.7%、女性25.5%と報告されています。
女性の場合、閉経前後から急激な身体的、精神的変化によって、不安を抱える方が多いのはご存じのとおりだと思います。その上年齢があがるとともに血圧が上昇してきて、高血圧の診断を受ける方が急増します。
そんなとき「血圧の薬は飲み始めると一生縁がきれない」といった迷信(医療関係者も含めてそのように信じてる方が多いようです)を聞かされると、冷静な判断は難しいですよね。
実は多くの研究成果から、血圧のコントロールが良好に行われてると、降圧剤を中止しても、正常血圧に保たれる例が40%前後あることがわかっています。
特に
①元々軽症の高血圧
②減量、減塩、アルコール制限など生活習慣の改善が良好に行われている。
③一種類の薬で血圧がコントロールできてる。
④収縮期血圧が良好にコントロールされている。
⑤74歳以下の方
などの条件を満たせば、さらにその可能性が高くなることがわかっています。
もちろん薬を飲み始めたら自己判断で中止したり、血圧の値に一喜一憂して、薬を飲んだり飲まなかったりすることは危険です。
いずれにせよ
「生活習慣の改善」「早期の治療開始」「治療継続による良好な血圧値の維持」が重要で、まずは信頼できる主治医に相談してください。
毎日新聞の記事より
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ポイントは
「血圧の薬は飲み始めると一生縁がきれない」といった迷信(医療関係者も含めてそのように信じてる方が多いようです)はありませんのでもし服用されてる方で、疑問に感じてる方は主治医に相談してみてくださいね。ただ自己判断はしないようにしてください。
降圧剤に関しては、当院でも飲まれてる方の話をききながら、私も飲み始めたら一生飲まないといけないのか?と疑問に感じていました。
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