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インフルワクチン:乳児、中学生に予防効果なし ← 新聞記事の紹介 [その他]

茨城、宮城の川の決壊の被害は予想以上だったようですね、関西地方は昨日も書きましたが台風が通過した昨日は寒いくらいで、さわやかな秋晴れが続いています。

さて今回の記事も少し言い切り過ぎ?のような内容の記事だったので少し調べてみると、この元になる論文があって、その論文の解釈が行き過ぎ?のような記事もあったので紹介はどうしょうかと思ったのですが紹介させてもらいます。以下は新聞記事より
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インフルワクチン:乳児、中学生に予防効果なし

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 インフルエンザのワクチンを接種しても、6〜11カ月の乳児と13〜15歳の中学生には、発症防止効果がないとの研究成果を、慶応大などの研究チームが米科学誌プロスワンに発表した。4727人の小児を対象にした世界的に例がない大規模調査で明らかになったという。

 インフルエンザワクチンは、小児では生後6カ月以上の希望する人が受ける。チームは2013年11月〜14年3月、慶応大の22関連医療機関を38度以上の発熱があって受診した6カ月〜15歳のデータを分析した。

インフルエンザへの感染の有無とワクチン接種の有無を調べ、「A型」「B型」などインフルエンザの型ごとに発症防止効果を計算した。例えば、ワクチンを接種しても感染した例が多ければワクチンの効果は低く、ワクチンを接種して感染していなかった例が多ければ効果が高くなる。

 その結果、6〜11カ月では、患者が最も多かったA型で発症防止効果がみられなかった。

13〜15歳は、A型もB型も効果がなかった。以前からワクチンの効果が低いとされるB型は、全年齢で26%しか効果がないとの結果になった。

 その他の年齢は、A型の発症防止効果が▽1〜2歳=72%▽3〜5歳=73%▽6〜12歳=58%、A型の中で09年に世界的流行をしたH1N1型は▽1〜2歳=67%▽3〜5歳=84%▽6〜12歳=90%−−だった。H1N1型については、6〜11カ月と13〜15歳は患者数が少なく分析できなかった。チームは「1〜12歳では6〜7割の発症防止効果が見込まれ、特にH1N1型では効果が高い」と説明する。

 インフルエンザワクチンには重症化を防ぐ効果が期待されるが、全年齢を対象に調べた結果、重症化の可能性がA型全体で76%減り、H1N1型では90%減ることが確認された。B型は、重症化を防ぐ効果も確認されなかった。

 チームが現在分析している14〜15年の調査でも、同様の結果が出ているという。チーム代表の菅谷憲夫・けいゆう病院感染制御室部長は「乳児に接種が広がっているが、効果がないことが分かった。一方、小学生ぐらいまでの小児は積極的にワクチンを打った方がよいことが示された。13〜15歳の中学生で効果がみられない理由は今後の検討課題だ」と話す。【藤野基文】


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なんだか・・・わかりにくい内容ですね(笑)

この元の論文を読まれた方のブログでは、

”4727人と言う数字は、統計学的な疾病の研究においては大規模とは言えず、現に当ブログにおいても数十万人規模の統計学的な研究を掲載している。少なくとも疾病研究全般では「世界的に例がない大規模調査」とは言えない。”   ←だそうです。

さらに

”最も問題なのは、見出しにおいて「乳児、中学生に予防効果なし」と記述している点である。これを記述通りに解釈するならば、元の論文で記述が無い事を示す根拠、例えばワクチンを摂取したにも関わらず発症例が多いなどのデータが存在するはずである。”

見出しが少しセンセーショナル過ぎるということも指摘されてます。確かに・・・インフルワクチン、乳児、中学生に予防効果なしという見出しをみたら中学生の子供さんを持つ親御さんは、うちおですが、そうなん~~と思ってしまいますよね。

また元の論文では

”乳児に当たる6ヶ月から11ヶ月、及び中学生に当たる13歳から15歳の行において、発症防止効果を示すパーセンテージ欄は、それぞれ生データにおいて、A型・乳児で29%、A型・中学生で32%、B型・中学生で29%となっている。これは、確かに他の年齢層と比べれば割合は低いが、しかし効果は一定数ある事を示している。”

全く効果がないとはいえないデータだそうです。

余計に・・・迷いますよね。

さらに、元の論文では

論文中ではB型インフルエンザに対するワクチンの効果が薄い理由についても考察がなされている。それはB型インフルエンザが、通常のインフルエンザとは異なり、流行時期が遅い (2月から4月) という特徴がある。しかし、集団予防接種は通常10月から11月に行われる。このブランクが、ワクチンによる予防効果を薄め、結果的にワクチンに有効性が無いかのような調査結果が出されるのではないかと指摘されている。

とか

論文中では "A(H1N1)pmd09" と記述されており、これは正確には「2009年にパンデミックを起こしたA型インフルエンザウイルスH1N1亜型」の事である。単に「H1N1型」と書けば、それはH1N1亜型全体を示す語となるが、今回の研究対象はあくまで2009年に発生した新型インフルエンザである。例えて言うなら、新聞には毎日新聞や読売新聞や朝日新聞などたくさんあるが、その研究では「毎日新聞」の事を研究しているのに、記事中では単に「新聞」とのみ書くようなものである。一応一ヶ所だけ「A型の中で09年に世界的流行をしたH1N1型は」と言及しているが、この記述だけでは「H1N1亜型は、例えば2009年に流行した物である」と解釈する事も可能であり、非常に曖昧である。

元の論文では研究対象は2009年に発生した新型インフルエンザと記載されており、H1N1型全体を指すものということではないというあたりが、記者さんの解釈の違いをしてるのでは?ということだそうです。

なんだか・・・わかりにくブログになってしまいましたが(汗)

この新聞記事に意見を述べてる方のブログを引用させてもらうなら

『インフルワクチン:乳児、中学生に予防効果は薄い 重篤化防止効果はあり』重篤化を防ぐ事は可能である事も言及する事が可能な筈である。

            ということだそうです!!!

受験前の中学生、乳児なんかもインフルで重篤化したらどうしょう?と思うのが親心かもですね。


ただ・・・・・昔は小学校では公費でインフルエンザの予防接種をしてましたが、現在は任意です。

でも、15~20年前くらいは病院に行ってもインフルエンザの検査もしませんでしたし、薬もなかったし、インフルエンザだからそんなに気をつかって隔離もしてませんでしたよね。
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