突発性難聴② [症例]
前回の続きになりますが、母親は元々たまに通院していた耳鼻科受診して、即入院になりました。
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突発性難聴というのは、突然起こる原因不明の難聴のことで突然起こった難聴でも原因が明らかなものは突発性難聴とは診断されません。突然の難聴の原因として
・外傷や大きな音
頭を怪我したとき、耳掃除の最中に鼓膜を突いたり、ロックコンサート会場や騒音のある場所に長時間いたため一時的に聴覚が障害され難聴になったり。スキューバダイビングのあとなど。
・外耳道の閉塞
・耳の病気 急性中耳炎、滲出性中耳炎、内耳炎、聴神経腫瘍、おたふくかぜで突然難聴になったり
・脳の病気 脳幹梗塞、脳幹出血など
・その他 白血病、再生不良性貧血、膠原病などでも難聴が発生したり、糖尿病などで動脈硬化が進行し、全身の血液の流れが悪化すると、内耳の血液の流れが悪化して難聴が起こる可能性があります。
・薬物 まれにですがカナマイシンやストレプトマイシンなどの抗菌薬、シスプラチンなどの抗がん剤の服用などが原因で難聴が起こることもある。
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突発性難聴の原因は今のところ不明ですが
今のところ「ウイルス感染説」「内耳の血液循環説」などが有力な原因とされています。
診断に関しては、難聴の原因が前述してる他の原因かすべて否定される必要があり
厚生労働省の診断基準では
①発症した日時がはっきりしてるような「突然の難聴」
②難聴があることが自覚できる「高度な感音難聴」
③検査しても「原因が不明、または不確実」というものでこの3条件を満たす場合に突発性難聴と診断されます。
検査に関しては、耳鼻科受診になりますが
・問診 ・聴力検査 ・前述の他の難聴の原因を精査していうこともあるようです。
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さて治療に関してですが
原因とされる「ウイルス感染説」「内耳の血液循環説」を想定して治療がすすめられていきます。
・まずは安静を保つ、血液循環を改善させる為には安静が一番で確実に安静を保つ為には通院より入院して安静に保つことをすすめられ、母親も即入院になりました。
薬物療法がメインになりますが
使用される薬剤として
・循環改善薬 抗凝固剤 血液の循環改善
・血管拡張薬 血液の循環改善
・代謝賦活剤、ビタミン剤 耳の感覚細胞や神経系の働き改善
・ステロイド剤 これが一番薬的には効果が強いと考えられ、ステロイドというと毛嫌いされる人もいますが、私的には突発性難聴には一番効果があるかもです。ステロイド作用としてはウイルスによる内耳の炎症を抑える作用、炎症によって起こる内耳の血管のむくみを改善、血行をよくする働きがあり
内服か点滴を注射で1~2週間ほど使用します。使用期間が短期間で、薬をやめる場合も徐々に薬の量を減らしていくので副作用の心配はほとんどありません。
・利尿剤 蝸牛内のリンパ液が過剰になっているため、血液の循環が過剰になっていることがあり、利尿剤により蝸牛内のリンパ液の排出を促します。
他にアミドトリゾアート、低分子デキストランなどの薬物が使用されて症状に応じて使い分けるということです。
薬物療法以外に、施設によっては高圧酸素療法、混合気体吸入なども実施することもあるようです。
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その後母親も一週間入院しました。 続く~
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突発性難聴というのは、突然起こる原因不明の難聴のことで突然起こった難聴でも原因が明らかなものは突発性難聴とは診断されません。突然の難聴の原因として
・外傷や大きな音
頭を怪我したとき、耳掃除の最中に鼓膜を突いたり、ロックコンサート会場や騒音のある場所に長時間いたため一時的に聴覚が障害され難聴になったり。スキューバダイビングのあとなど。
・外耳道の閉塞
・耳の病気 急性中耳炎、滲出性中耳炎、内耳炎、聴神経腫瘍、おたふくかぜで突然難聴になったり
・脳の病気 脳幹梗塞、脳幹出血など
・その他 白血病、再生不良性貧血、膠原病などでも難聴が発生したり、糖尿病などで動脈硬化が進行し、全身の血液の流れが悪化すると、内耳の血液の流れが悪化して難聴が起こる可能性があります。
・薬物 まれにですがカナマイシンやストレプトマイシンなどの抗菌薬、シスプラチンなどの抗がん剤の服用などが原因で難聴が起こることもある。
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突発性難聴の原因は今のところ不明ですが
今のところ「ウイルス感染説」「内耳の血液循環説」などが有力な原因とされています。
診断に関しては、難聴の原因が前述してる他の原因かすべて否定される必要があり
厚生労働省の診断基準では
①発症した日時がはっきりしてるような「突然の難聴」
②難聴があることが自覚できる「高度な感音難聴」
③検査しても「原因が不明、または不確実」というものでこの3条件を満たす場合に突発性難聴と診断されます。
検査に関しては、耳鼻科受診になりますが
・問診 ・聴力検査 ・前述の他の難聴の原因を精査していうこともあるようです。
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さて治療に関してですが
原因とされる「ウイルス感染説」「内耳の血液循環説」を想定して治療がすすめられていきます。
・まずは安静を保つ、血液循環を改善させる為には安静が一番で確実に安静を保つ為には通院より入院して安静に保つことをすすめられ、母親も即入院になりました。
薬物療法がメインになりますが
使用される薬剤として
・循環改善薬 抗凝固剤 血液の循環改善
・血管拡張薬 血液の循環改善
・代謝賦活剤、ビタミン剤 耳の感覚細胞や神経系の働き改善
・ステロイド剤 これが一番薬的には効果が強いと考えられ、ステロイドというと毛嫌いされる人もいますが、私的には突発性難聴には一番効果があるかもです。ステロイド作用としてはウイルスによる内耳の炎症を抑える作用、炎症によって起こる内耳の血管のむくみを改善、血行をよくする働きがあり
内服か点滴を注射で1~2週間ほど使用します。使用期間が短期間で、薬をやめる場合も徐々に薬の量を減らしていくので副作用の心配はほとんどありません。
・利尿剤 蝸牛内のリンパ液が過剰になっているため、血液の循環が過剰になっていることがあり、利尿剤により蝸牛内のリンパ液の排出を促します。
他にアミドトリゾアート、低分子デキストランなどの薬物が使用されて症状に応じて使い分けるということです。
薬物療法以外に、施設によっては高圧酸素療法、混合気体吸入なども実施することもあるようです。
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その後母親も一週間入院しました。 続く~
うちの会社の社長も突発性難聴になったって言ってました。
わたしの叔母も。入院したって言ってました。
T-CHIROさんのお母様もなのですね(ToT
私自身は、なんとなーく男の人の声が聞きづらいなって思うときがあります^^;
低い音?
雑音に混ざって意識しないと聞き取れないときがあります。
加齢か???
by リュカ (2015-02-10 11:36)
リュカさん
社長さんも叔母さんもでしたか、結構頻度高い病気の一つかもです。次回書きますが、この病気はいかに早く治療をするかが予後に大きな影響を与えます。様子を観るもなくすぐ病院です。
リュカさんも低い音が聴きにくい感じなのですね、聴力が少し落ちるとまずは低い音が聞こえにく傾向があるですが、日常生活に支障がなければ問題はないと思います。男で低い声で抑揚のない話するだと余計に聞き取りにくい感じることは私もありますね。
by T-CHIRO (2015-02-10 19:49)