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傷癒えるまで・・・・新聞記事より [心の問題]

猛暑が続いていますが、皆さん夏バテなどになっていませんでしょうか。
エアコンの入ってる店の中は快適ですが、中と外との温度差が激し過ぎです。さて今回も新聞記事からの紹介です。以下新聞記事の憂楽帳というコラムからです。
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「神様、私に何が起きたのでしょうか。誰かが呪いをかけているのでしょうか」
1972年に米大リーグで19勝を上げたパイレーツのスティーブ・プラス投手は翌年。突然の不調に襲われた。制球力を失い四死球を連発、打者の後ろを通る球さえ珍しくない。彼は二度と復調することなく。球界を去った。

主に心因性の運動障害である「イップス」はプロ、アマチュアを問わず、様々な競技で発症する。球児だった私も途中から近い距離を投げられなくなった。昨日まで勝手に身体が動いていたのに、数メートル先を狙った球を地面に叩きつけたり。大暴投したりと散々だ。

「頑張れ」と励ます人、「何が起きたの?」とあきれる人。周囲が何と言おうと、失敗することへの恐れが積み重なり、体はますます硬直する。数年もがいた後、小さなプライドを捨て「自分はこの程度」とあきらめた。少し肩の荷が下りて、試合にも起用されはじめた。

成果や効率が偏重される不寛容な時代。緊張で立ち尽くす人を見つけると、昔を思い出す。
「まだ大丈夫、時間はある」と心の中で応援しつつ。  『濱弘明』

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イップスとは   ウィキペディアより

イップスという用語は、1930年前後に活躍したプロゴルファーのトミー・アーマーが、この症状によってトーナメントからの引退を余儀なくされたことで知られるようになった。

アーマーは1967年に出版された自著『ABCゴルフ』の中で、今までスムーズにパッティングをしていたゴルファーがある日突然緊張のあまり、カップのはるか手前のところで止まるようなパットしか打てなかったりカップをはるかにオーバーするようなパットを打ったりするようになる病気にイップス(YIPS、うめき病、yipeは感嘆詞で「ひゃあ」「きゃあ」「うわっ」といった意味)と名づけた[1]。この症状を説明するために、ゴルファーの間では「ショートパット恐怖症(twitches)」「よろけ(staggers)」「イライラ(jitters)」「ひきつり(jerks)」などの表現がされてきた。

イップスの影響はすべての熟達したゴルファーの半数から4分の1くらいに及ぶという。アメリカ・ミネソタ州の大病院メイヨー・クリニックの研究者によれば、すべての競技ゴルファーのうち33〜48%にイップスの経験がある。25年以上プレーしているゴルファーにそうなりやすい傾向があるようである。

しかし、イップスの正確な原因というのは未だ決め手がない。一つの可能性として、あるタイプのゴルファーに関して言えばそういった現象は加齢に伴う脳の生化学的変化の結果ではないかと考えられている。プレーに関係する筋肉を使いすぎたり、協調や精神集中に迫られることで、問題が悪化する場合もある。また別に、イップスの本当の原因として局所性ジストニア(focal dystonia)がその可能性の一つとして言及されることもある。

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スポーツ関係でよく使われる言葉ですが、スポーツに限らず社会、日常生活でもよく遭遇する現象の一つだと思われます。

当院に限らずですが、我々の分野で何らかの身体の症状を訴えて来院される方は身体を緊張させて来院されます。

身体の力を抜くことが大事なのですが、それがなかなかできないのが問題なのは確かです。

何度も書いてますが、身体に力を入れる訓練より、まずは力を抜く訓練がとっても大事だということです!!

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リュカ

そうでした。忘れてました。
でもほんっと力を抜くのって難しいですよね。
寝てるときも奥歯かみしめてるみたいで、奥歯がすり減ってるって歯医者さんで言われますもん^^;
by リュカ (2015-08-07 20:56) 

T-CHIRO

リュカさん
何度か書いてますが、本当に力を入れて調子が悪い人が多いです。
寝てるときに噛みしめてしまってる人は結構いますね。
力を抜く方が簡単なはずなのに、これまた難しいことの一つになってしまってます。
by T-CHIRO (2015-08-08 09:16) 

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